Dora Tauzin

DORA BLOG ブログ

2011年12月7日

エンキ・ビラル「モンスター」完全版

エンキ・ビラル「モンスター」完全版

フランス・マンガ界の巨匠エンキ・ビラルの「MONSTER(モンスター)」完全版が11月25日に発売されました。
エンキ・ビラルはバンド・デシネ(BD、フランスのマンガ)の巨匠で、映画『ティコ・ムーン』や『ゴッド・ディーバ』の監督としても世界中のクリエイターから支持を集めています。


エンキ・ビラル「モンスター」完全版  

ストーリー:
 2026年、ナイキ・アッツフェルドは驚異的な記憶力で過去を蘇らせ、自分が生まれた1993年、 戦火のサラエヴォでの出来事を思い出す。生後数ヶ月で出会った同じ境遇のふたりの孤児、アミールとレイラのこと、生涯ふたりを守りぬくと誓ったこと。さま ざまな宗教が覇権を争う時代、ナイキは離れ離れになったふたりを探しに行く。レイラは今や有能な宇宙物理学者で、人類の未来に大きな影響をもたらす可能性 のプロジェクトに関わっている。一方アミールはかつてサッカーのゴールキーパーとして鳴らしていたが、今では科学、文明、思想の三つを抗争の柱に掲げる国 際テロ組織の手先となっている。3人は意図せずして地球規模の闘争に巻き込まれるが、この闘争を陰で操っているのが「モンスター」という謎の人物だった。(ユーロマンガのホームページより抜粋)
 エンキ・ビラルは世界的に有名なバンド・デシネ作家、映画監督。「モンスター」3部作は彼の代表作と言える傑作。第1部は1997年に発表され、10年余りの歳月をかけ、2006年にようやく完結。9.11の同時多発テロ事件、急進的な宗教団体の台頭、異常気象などを暗示するようなシーンに驚くとともに、独特の幻想世界に堪能するばかり。エンキ・ビラルは鮮やかに既存のマンガとSFのコードに挑戦し、新たな可能性を示しています。

ユーロマンガのホームページ:
http://www.euromanga.jp/